もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ

流用すれば発想のヒントに?! 帰国子女でコネなしで業界に入り込み、20年間やってきた放送作家が分析した「採用されている企画」のポイント

#8 理想と現実のセットで企画書に説得力をつける

通らなかった企画書から 失敗のエッセンスを学び

「通る企画書に必要な要素」を学ぶ

企画書のもっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ

 

#8の題材は

「明日大丸1大丸1に作ってあげたい!  ワンコイン食堂」 です。

 

この企画書は 新しい料理番組とは?

というお題で考えた企画です。

 

それでは、 この企画書がなぜダメなのか?

という視点で 紐解いていこうと思います。  

 

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2ページ目。

安くて美味い!だけの今までのお手軽レシピとは違い、

「たった500円で誰かのために作り、相手に喜んでもらう」

ことを追求する、おもてなしを指南する

とありますが、

それが文字だけで、 具体性に欠けているのが問題です。

 

まず、どんな料理が出てくるのか?

それが、この企画書からは全く伝わりません。

 

さらに、

ロンブーの淳さんが、どんなおもてなしを提案するのか?

これも具体案がない。

 

もし、 1ページを読んで、

「面白そう!」と思ってもらえたとしても

2ページ目以降に具体案がないと、

読む側は判断材料が一つ減り、

ジャッジのしようがないという状態になってしまいます。

 

で、どんな料理が出てくるの?

500円で縛って、そこから想像を超える料理ができるの?

ロンブー淳さんは、どんなおもてなしを指南するの?

この企画書を読んでいると、そこが気になります。

 

企画の2本軸のいずれもに具体性がない。

 

意図や思想だけだと 企画にならないという典型です。

 

25円でフルコースができる!

その内容はAとBとC!

さらにデザートもついてくる!

というような料理名は最低限でも必要。

 

欲を言えば、

なぜ安いのか?

こんな工夫をするからです!

というのも具体例があると最適です。

 

同様に、

ロンブー淳さんの「おもてなし」指南も、

どんなトークをするのか?という具体例が欲しい。

 

ずっと気になっていたことを誤る

プロポーズをしたい

ようやく妊娠できた

など、 しゃべり上手の淳さんだからこそ 聞きだせることをテーマに、

おもてなしの食卓を彩ります!

という提案にしたい。

 

企画書を書く時に、

こういうことをやりたい! という理想を書くだけでなく、

それは「こんな方法でやれる!」

という現実を合わせて書くことで、

ぐっと説得力が増します。

#7 企画の「新しさ」を打ち出す

通らなかった企画書から 失敗のエッセンスを学び

「通る企画書に必要な要素」を学ぶ

もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ

 

#7の題材は 「輝け!第1回 知ってるよ大賞!」 です。

この企画書はフジテレビ、TBSに出したものです。

なつかしい映像や、誰もが見た映像を

違う視点で楽しむことはできないか?

という考えから 思いついた企画です。

 

それでは、 この企画書がなぜダメなのか?

という視点で 紐解いていこうと思います。

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まず1ページ目、

誰もが知っている映像が出そうな番組!

という番組のジャンルは伝わりますが、

「新しい感じ」がしません。

 

そのまま、2ページ目では

いきなり企画のやり方の説明に入ってしまっています。

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さらには3ページ目。

「世代間ギャップのトークをする」という

さらに一歩先の話になってしまっていて、

初めて読む方にとっては、支離滅裂です。

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なぜ、これがダメなのか?

 

前回(#6)でも書きましたが、

「企画の軸足」がしっかりしていないと、

このようになってしまいます。

まずはそこをしっかりと書く。

 

①この企画の軸足は

「誰もが見たことある、 “あ〜!知ってる知ってる!”となる映像」 を

楽しむことです。

 

それをしっかりと意識してもらう=書いておく。

 

それがあった上で、

②「その映像の新しい使い方です!」 という打ち出しをしないと

この企画の新しさが伝わりません。

 

つまり、2ページ目には ①+②が書いてあるべき。

 

読み手側に

「え、その新しさって具体的にはどんな感じ!?」と

思わせる作りになっていないと、

その先のページを読んでもらえません。

 

②の具体的な内容を3ページに書きます。

 

2ページ目に載せた映像他、

日本人なら誰もが「見たことある!」という映像が たくさんある!

 

それらは、何度見ても感動するし、なつかしく、引きが強い!

しかも幅広い層のユーザーが楽しめる!

 

だからこの映像を使わない手はない!

 

ただし、 そのまま並べるだけでは、

これまでの映像番組と変わらない。

(ここまでが、軸足の話です)

 

そこで! という流れで、この企画の新しさの提案につなげます。

 

ここまでのセットアップの必要性は、

前回の#6に詳しく書いてあります。

 

ここから新しさの説明へ展開します。

 

この企画の新しさは

「これらの懐かし映像」を、

「知ってる人が多い順番に並べること」。

 

それにより、

「日本人が一番“知ってる!” となる映像はどれ?」

という 新しい目線で楽しめる 企画となる!

というポイントです。

 

ここが、この企画のミソであり、

企画書で打ち出すべきポイント=「新しさ」です。

 

ここを、

わかりやすく、 ド派手に打ち出さなければ、

この企画書の意味がありません。

 

さらに

「日本人が一番“知ってる!”となる映像はどれ?」

という目線で見ていくという企画にすると、

「1番はどれかな!?」 と予想しながら見るという

「この企画ならではの楽しみ」産まれます。

 

そこも、わかりやすく、ド派手に打ち出す。

 

すると、この企画の新しさが際立ちます。

 

まとめます。

 

①企画の新しさを伝え切れているか?

 

わかりやすくするために、

 

②企画の軸足は書いてあるか?

 

企画書を書く時には、

是非この2点をチェックしてみてください。

#6「企画の軸足」を提示しているか?

通らなかった企画書から 失敗のエッセンスを学び

「通る企画書に必要な要素」を学ぶ

もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ

 

#6の題材は「ガリレオの公式」です。

これはフジテレビ、NHK、TBS、テレビ東京など

数カ所に出した企画書です。

 

あるもののターニングポイントを紹介したくて 考案した企画です。

では、この企画書のなにがダメなのか?

という視点で紐解きます。

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もっとも気になるのは、

企画の新しさがパッとわかりにくい こと。

 

これでは読み手側に 読んでやろう!という気を起こさせるのも難しい。

はなから不利なスタイルでプレゼンを始めてしまっています。

これでは通らない。

 

その原因として、まず最初に致命的な欠点とも言えるのが。。

企画の軸足が明確でないこと。

「あるものには、その歴史を変えた ターニングポイントがある!」

それを扱う!のだということが最初に打ち出されていません。

 

これを軸足に考える企画書なので、

ここを ハッキリ認識しておいてもらわないと

「その先の新しさ」が伝わらない。

 

ターニングポイントを扱う番組はこれまで数多くあった。

しかし、この番組独自の新しさは。。。

というロジックで展開し、

それが「公式で表現する」というやりかたです!

というプレゼンにしないと、読み手にとっては意味が不明です。

 

ここで、「おっ、ちょっと違うな!」と思われないと、

そこから先へは読み進めてもらえません。

このような「企画の新しさ」をしっかり認識させてから、

具体例(P3)へ行けば、なるほどねと納得しやすい。

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さらにこの公式というスタイルでやることで、

こんな魅力的な展開ができます!

という順番でたたみかけると

ガリレオからの謎の出題=公式の欠けた部分を紐解く」

 

という 企画が伝わりやすい。

 

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企画書は、 企画の新しさや必要性をアピールするものですが、

新しさをアピールするためには それまでの企画とどう違うのか? という比較を使うことが有効です。

 

人は絶対評価よりも相対評価の方が気がピンとくるのか、

AよりはBのほうがいい!と思いがちです。

これを使わない手はない。

 

企画の新しさ、良さをアピールするためには、

類似の企画と、過去の企画とどう違うのか?

なぜこの企画をやる意味があるのか? などを書いておくと、

説得材料となります。

 

この企画のなにが面白いのか?

それを打ち出すためには、

「企画の軸足の提示」が大切です。

 

あなたの企画書には、

「企画の軸足」がちゃんと書いてありますか?

#5 「情報の紹介にならないように」気をつける

通らなかった企画書から 失敗のエッセンスを学び

「通る企画書に必要な要素」を学ぶ

もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ

 

#5の題材は「苦手克服 秘 テクニック」です。

 

この企画書はフジテレビに出しました。

企画書として何がダメだったのか? という目線で改めて紐解きます。

 

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この企画書で最もダメなこと、 それは…

「情報の紹介」になっていること。

 

2ページ目から3ページ目まで

苦手を克服するための具体的な例が書いてあります。

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これをリサーチすることは、 実は地味に大変なので、

ついついそのまま書いてしまいがち

 

でも、それはこちら側の都合で、 読み手側には関係がありません。

 

読み手側からすると、 リサーチ資料をそのまま載せているだけ

という印象にしかなりません。

 

確かに情報の選別も、センスが必要で

セレクトショップのように選ばれた情報がよければ、

そのまま売れそう=採用されそうですが、 それは大きな勘違い。

 

セレクトショップの場合、 単に商品を置いてあるのではなく、

それを使うことで、 こんな素敵な生活になるという

ライフスタイルが想像できるから、

購入にいたるのではないでしょうか?

 

という目線で企画書の情報を見てみると、

そこまでには至っていないことがわかります。

 

そこで必要なのが この情報を使って、

どんな企画を展開したら面白そうか?

という 「提案」を記すこと。

 

これがセレクトショップでいう、 ライフスタイルの提案にあたります。

 

この情報を使って、 どんなことをすれば面白くなるか?

というネタを書いて、 初めて「提案」となります。

 

企画書にある

●音痴克服:ボイストレーナー上野直樹の音痴矯正

 ・ティッシュをくわえての練習で声量をUPさせる。

 ・ひょっとこ口に割り箸を載せ、口と舌の動きを促す。

 上記を各3分ずつ実践するだけで、歌唱力がグングン上昇する。

 

というのは単なる情報ですが、

例えばこれに

音痴の芸能人が実践し、 カラオケで90点以上を取れるか?

というショーで見せる! というアイデアを乗せると 「提案」になります。

 

これらが、いろいろな情報について提案されている状態で

初めて企画書のスタートラインに立てるのです。

 

集めるだけ、機械的に並べるだけなら新人でもできる。

これは師匠に言われた言葉です。

 

集めたものを どう調理し、

それを魅力的に並べるか これを仕事と呼ぶのだと。

 

お寿司屋さんで考えると、

せっかく仕入れた魚を 姿そのまま切りもせずに、お客に出したら、

「これは食べたくない」となります。

 

でも、 下ごしらえをして、 握り寿司にするという仕事を施すと、

そこに「新しい価値」が生まれて 金銭のやりとりが発生します。

 

僕らは寿司職人のように、 情報に仕事を施し、

企画書を読むお客さんが

「食べたい!」と思う状態に仕上げてから 出さねばなりません。

 

企画書を書く人は、 情報屋ではないのです。

#4 プレゼンしたい企画の「前提」を刷り込む

通らなかった企画書から、 失敗のエッセンスを学び、

「通る企画書に必要な要素」を学ぶ、

もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ

 

#4の題材は「話ベタ王決定戦」です。

 

この企画は、フジテレビに提出しました。

では、企画書として何がダメだったのか? という目線で改めて紐解きます。

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まず1枚目。

「芸能界イチ話が下手な人は誰か?をトーナメントで決める」と ありますが、

いきなり「システム」から紹介しています。

 

まず、これがNG。

読み手としては、一体なぜ!? となってしまいます。

 

ここで欠けているのは、

この企画をやるべきだという 「前提」のプレゼンです。

 

「すべらない話」という企画が大ヒットしている!          

▼ その一方で、話下手なタレントもたくさんいる。          

▼ 彼らの下手さたるや、爆笑の渦に巻き込むことは確実!          

▼ ならば、そんな新しい価値を提供する番組を作ってはどうか!?

 

という、 この企画の発端である思想からプレゼンしなければ 魅力的でないし、

この企画書を読む意味もわかりません。

 

つまり、 前提を打ち出すことで、

「ほほう、なるほどね」 と思わせること=掴むことが大切です。

 

そしてもう一つ、 前提を強化するために加えたいのが…

 

読み手にとって身近な感じを出す こと。

これも武器になります。

 

具体的には…

あなたの周りにも話し下手な人はいませんか?

そんな人にイライラした経験はありませんか?

この企画は、そんな人たちを 「話しベタさ」という定規で切り取り、

その話ベタさを笑っていこうという 「話ベタのバトルロワイヤル」!なのです。

という打ち出しをして、

「なるほど、 そいつらを笑うのは 面白かもね」と 思わせられれば、

読み手を味方につけることができます。

 

という前提があった上で、 次にシステム説明!

といきたいところですが、その前に。

 

さらにもう一つ、 読み手をワクワクさせる手段として有効なのが、

「この企画の見所のまとめ」

 

つまり、この企画の面白みを ヘッダー的に紹介しておくべきです。

 

この企画を実際に制作すると どんな面白さがあるのか?を

明確に、箇条書きにします。

 

例えば。

 

見所①:芸能界きっての話ベタの、はちゃめちゃで、

    焦りながら一所懸命語る姿に爆笑!

 

見所②:それを真面目に聞いてる周りの話下手たちを見て     

    さらに笑える!

 

見所③:話ベタという不名誉なゲームでどんどん勝ち上がる    

    不満そうな芸能人の姿に笑える!

 

こんな「見所」を短く理解してもらってから、

その具体的なやり方は…という順番で 大会のルールや、

判定方法のプレゼンへ移れば 読み手側の理解もスムースです。

 

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まとめると、

「この企画を今、やるべき理由」から、

「この企画の新しさ」へつなげて、 読む人の興味を引きつつ、

企画の前提や思想を伝える

 

さらに、読む人にとって 身近である感じをプラスできれば望ましい。

 

それらを理解したところで すぐさま

企画の見所を3つほど、 短くたたみ掛ける

 

この「見所」を鋭く深く刺すために、

そこへと導く第一歩= 前提の説明が 重要なポイントとなるのです。

 

企画書を書く方は、 書くまでに何度も推敲を重ねているので

前提を知ってる状態で書いています。

しかし読む側は、初めて。

 

そこを忘れずに、大事な前提を理解してもらえるように、

かつ面白い!と思ってもらえるように書くことがポイントです。

#3 ⚪️⚪️を意識するだけでグッとパワフルな企画書になる

通らなかった企画書から、 失敗のエッセンスを学び、

「通る企画書に必要な要素」を学ぶ、

もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ

 

#3の題材は「100万円ランナー」です。

 

これはフジテレビの特番募集に出した企画書です。

賞金100万円を目指し、

50人の芸能人が 東京から大阪を大移動する というレース企画です。

 

ルールは、2人1組、

所持金10万円 指定されたチェックポイントを通ること

さらに 足切りランナーが追いかけてくる恐怖感。

 

芸能人がレース中に、 街中で一般人に名前を呼ばれたら、

所持金からマイナス1万円 と、負荷を高めるルールもあり、

実際にやったら面白そうです。

 

では、企画書として何がダメだったのか? という目線で改めて紐解きます。 スクリーンショット 2015-05-16 10.54.04.png スクリーンショット 2015-05-16 10.54.30.png

 

まず、表紙と2枚目で 書いてあることに大差がない。

 

2枚目にあることは、表紙に集約できます。

 

例えば表紙のタイトルに、

サブタイトルとして 50人の芸能人が東京から大阪を一斉移動!

などとすれば、この2枚目は不要になります。

 

やりがちなのが、このように

「数ページにわたり、 被った情報を書いてしまう」こと。

 

これだと 「どんどん先を読みたくなる感じ」に ブレーキをかけてしまうので、

読む側としては、「さっき読んだよ、それ」となり、

同じことを読まされている感じがして、 ワクワク感が削がれてしまいます。

 

さらに3枚目と4枚目も、1枚に集約できます。

 

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読み手にとって、ここでの新情報は

「移動手段はなんでもあり」(3枚目 番組テーマは〜)

「移動ルートもなんでもあり」(4枚目 展開案) という2点のみ。

 

イラストを使って書いてありますが、

わざわざ2枚にわける必要もありません。

 

ここも重複していることで、 読み手の心にブレーキをかけています。

 

5枚目も、4枚目と全く同じことを言っているだけ。

なので、これは絶対にやめるべきです。

 

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つまり 3、4、5枚目は 1ページに集約できます。

 

さらに 6枚目の「足切りランナーが襲いかかる」

7枚目の「芸能人は、自分の名前を呼ばれたらマイナス1万円」 というルールも、 「レースをさらに面白くする施策」として 1枚にまとめることができます。

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まとめると、 1枚目=表紙では

「100万円獲得を目指し、

50名の芸能人が東京から大阪へ移動する大レース」

という企画であることを伝える。

 

2枚目では 「移動手段、移動ルートは自由」 というルールであることを伝える。

 

3枚目では そのレースをさらに面白くする施策として

足切りランナーが襲いかかる」

「芸能人は、自分の名前を呼ばれたらマイナス1万円」 というルールがある

 

7枚もかけて説明していたことが わずか3枚に集約できます。

 

このように整理したほうが、 読み手にとってはわかりやすい。

誰が、どこで、何を、 どのように、どんな面白さがある企画なのか?

これが3枚目までにわかるということがとても大切です。

 

企画を採用する側の人は、 毎日いくつもの企画書を読んでいます。

 

とすると、 いちいちきっちり読んでなんていられません。

 

つまり3枚目までで、

この企画がありか、 なしかを判断しやすくすることが、

書く側が配慮すべきポイント なのです。

 

4枚目以降は、 補足的に加えたい情報を入れてもいいかもしれません。

例えば、ネタの列挙やリサーチでわかった詳しい情報などです。

 

でも、読み手=採用側が そこへたどり着く前に、

誰が、どこで、何を、 どのように、どんな面白さがある企画なのか? が

わかっていないと、 それも無駄になってしまいます。

 

「勝負は表紙を入れて3枚目まで」。

これを意識して書くだけで、 グッとパワフルな企画書になります。

 

#2 トリセツとプレゼンの大きな差を知っているか?

みなさん、こんにちは。

失敗した企画書から、 通る企画書の書き方を学ぶ

もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ#2です。

 

かつて自分が書いて、通らなかった企画書を題材に、

修正すべきポイントを記していきます。

 

みなさんが同じ過ちをしないように、 参考になれば幸いです。

 

 

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今回の題材は「ジジ・トーク」。

名球会のおじいちゃんたちを題材にしたトーク企画です。

 

これは、クイズ「ヘキサゴン」で

羞恥心というユニットが 大ブレイクしていた時に考えた企画です。

 

この企画書も、 なにがダメだったのか?

という目線で厳しく見直していきたいと思います。

 

#1でも述べましたが、 まずパッと見、文章が多く、硬い印象

なにかのトリセツのようで、 全く読む気が起きません

 

強調したいワードのフォントを大きくするなど、 パンチを効かせるべきです。

 

イラストなどを多くするのも手です。

 

ともかくトリセツは絶対にNG。

 

トリセツではなく、 【プレゼンの順番】 になっていることがマストです。

つまり、企画書自体が、

「どんどん読んでしまう作り」になっていることがポイント。

 

「もっと次が知りたい!」 と思わせる作りを意識する必要があります。

 

この企画書では、その気持ちは起きません。

 

つまり、トリセツになっていて、 プレゼンになっていないのです。

 

企画意図の欄には、 いきなり番組のシステムが書いてあります。

 

しかし、 それが何の為のシステムなのか?が パッと見わかりにくい

 

この企画が生まれた会議では、

予想外の答えと、 脱線トークが生まれそうで面白そう!

という話になったのですが、 それがこの紙では伝わりません。

 

つまり読み手に伝わっていない。

これを共有したくて企画を作ります!

「その為のシステムがこれです」 という順番でなければ

読み手側が納得できないのに、

大前提となる 「ここが面白いから、 この企画を届けたい!」

という部分が 抜け落ちています。

 

これでは、企画の意図が伝わるはずがありません。

さらに、 この面白さを、 どんなターゲットに向けているのか?が不明です。

 

タイトルも含め、

どんなターゲットが、

どんな内容を楽しめば良いのか?が

直感的にわからないことが

プレゼンする際に、 決定的に不利な状況を生んでいます

 

当番組の狙いの欄で

「番組の背骨はただ一つ、 「できないことを、できない人がやる」と

書いてありますが、

紙面を通じてそのコンセプトが全く貫かれていません

 

これが、 この企画書を分かりにくくさせている 最大のネックです。

 

そこが売りならば、 タイトルも、 企画意図も、

同じコンセプトが感じられるように しつらえるべき です。

 

企画の意図を伝える。

@@になったら素敵だと思うので、 それを**な方法でやりませんか?

 

何枚使っても、 たとえ1枚きりの企画書でも、

伝えるべきはその1行のみ。

 

「明確にしたセールスポイントを背骨に、 文章も、企画書の展開も整える」 これが成されていない企画書は、

相手に意図が伝わりにくいので、 絶対にさけるべきです。

 

避け方としては 「何を伝えたいのか?を意識しながら書く」こと。

 

@@になったら素敵だと思うので、

それを**な方法でやりませんか? というのを絶対的な定規として、

それが分かりにくくなる文章や文言は バッサリ切る という勇気も必要です。

 

逆に、背骨がしっかりしていれば、判断基準も明確なので、

必要な文言と、邪魔な文言の見極めも楽チンです。 

#1 目線を考えて書くだけで、キャッチーな企画書に

通らなかった企画書から、 ダメな要素を学び、

「通る企画書の書き方」を探る

もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ。

 

#1は、企画書の目線を考えます。

題材は「ビジュアル系レシピ」。

これ(添付)はフジテレビの企画募集に出したものです。

 

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まずこの企画書の失敗をさらうと。。

パッと見、キャッチーでない。

 

静かなトーンの文字と レイアウトを使っているため、

とても硬い印象を受けます。

 

新しい企画がはじまる! というワクワク感が出ていません。

 

解決法としては、

企画の趣旨にあった色、 かつ目を引く色を使うこと。

 

料理企画ならば、 たとえば調理の火を連想させる赤。

あるいは、黄色や緑など、 食材やお料理の色。

 

そして、何より、 料理の企画だとわかるように

美味しそうな料理の写真を使うことが 大切です。

それもなるべく美味しそうな料理の画像を貼り付けるべき。

 

以上は、 企画を採用する側の人に、

「料理の企画だ!」と印象づけるために、

最低限必要なことです。

 

この企画書では、その最低限のことができていません。

その段階で、一つ不利なスタートをきってしまっています。

 

実はこれはとても重要なポイントです。

大前提として、 相手は企画書を「読んで」はくれません。

 

そんな馬鹿な!と思うかもしれませんが、 それは事実です。

毎日様々な書類に目を通す立場の人が、

なんだか良く分からない書類を熱心に読む理由はありません。

斜め読みです。

 

斜め読みならまだよくて、

タイトルと、 概要の一行目くらいを ササッと読む くらい

だと思っていてください。

 

ここが大切。

読んでくれない前提で、

「じゃあどうしたら  読ませることができるか?」

という発想に切り替えます。

 

そのヒントが 「目線の提示」です。

この企画書を、 何だと思ってみればよいのか?のガイド、

これを「目線」と言います。

 

まずは 料理の企画である(=目線)ことが パッと見でわかる

 

もう一つ絞ると 料理というジャンルの中でも、

作る企画なのか、 食べる企画なのか、 グルメレポートする企画なのか?

が直感的にわかる。

 

この「目線」を明確にすればするほど、

読み手にとっては受け入れやすく なります。

企画書が通らない1つの理由は、

「それがなんだかよくわらないこと」。

つまり、提案者であるあなたの 意図が伝わっていないだけです。

 

逆にいえば、 意図が伝わるようになれば

初めて「それを良くするためにどうすればよいか?」という

一緒に考えてくれるステージに登ることができます。

 

企画を どのようなものだと思って 見ればよいのか?

読む側の目線を考えて書くだけで、

企画書は驚くほどキャッチーになります。

 

#0 なぜその企画はいいのか? なぜダメなのか?

みなさん、こんにちは。

今や、ネットの普及で 誰もが自分のメディアを持つ時代となりました。

 

日々ネタを探す人も多いと思いますが、 ネタと同じくらい大切なのが、

そのネタを放り込むパッケージです。

 

これを相手に伝えるものを「企画書」と呼びます。

 

どうしたら、 みんなが見てくれる企画になるのか?

どうしたら、 会社で通る企画になるのか?

 

そのヒントを、 テレビ局などに提出た【企画書】を題材に

探っていきます。

 

企画書の書き方を論ずる書籍は数多くありましたが、

ここでは「失敗した企画」を紐解くことで、

やってはいけないことを明らかにします。

 

失敗をやり尽くせば、 残るは成功あるのみ

20年に及び作り続けてきた企画書。

これがみなさんの通る企画の手助けになれば 幸いです。

 

もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ

どうぞお願い申し上げます!