もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ

流用すれば発想のヒントに?! 帰国子女でコネなしで業界に入り込み、20年間やってきた放送作家が分析した「採用されている企画」のポイント

#6「企画の軸足」を提示しているか?

通らなかった企画書から 失敗のエッセンスを学び

「通る企画書に必要な要素」を学ぶ

もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ

 

#6の題材は「ガリレオの公式」です。

これはフジテレビ、NHK、TBS、テレビ東京など

数カ所に出した企画書です。

 

あるもののターニングポイントを紹介したくて 考案した企画です。

では、この企画書のなにがダメなのか?

という視点で紐解きます。

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もっとも気になるのは、

企画の新しさがパッとわかりにくい こと。

 

これでは読み手側に 読んでやろう!という気を起こさせるのも難しい。

はなから不利なスタイルでプレゼンを始めてしまっています。

これでは通らない。

 

その原因として、まず最初に致命的な欠点とも言えるのが。。

企画の軸足が明確でないこと。

「あるものには、その歴史を変えた ターニングポイントがある!」

それを扱う!のだということが最初に打ち出されていません。

 

これを軸足に考える企画書なので、

ここを ハッキリ認識しておいてもらわないと

「その先の新しさ」が伝わらない。

 

ターニングポイントを扱う番組はこれまで数多くあった。

しかし、この番組独自の新しさは。。。

というロジックで展開し、

それが「公式で表現する」というやりかたです!

というプレゼンにしないと、読み手にとっては意味が不明です。

 

ここで、「おっ、ちょっと違うな!」と思われないと、

そこから先へは読み進めてもらえません。

このような「企画の新しさ」をしっかり認識させてから、

具体例(P3)へ行けば、なるほどねと納得しやすい。

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さらにこの公式というスタイルでやることで、

こんな魅力的な展開ができます!

という順番でたたみかけると

ガリレオからの謎の出題=公式の欠けた部分を紐解く」

 

という 企画が伝わりやすい。

 

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企画書は、 企画の新しさや必要性をアピールするものですが、

新しさをアピールするためには それまでの企画とどう違うのか? という比較を使うことが有効です。

 

人は絶対評価よりも相対評価の方が気がピンとくるのか、

AよりはBのほうがいい!と思いがちです。

これを使わない手はない。

 

企画の新しさ、良さをアピールするためには、

類似の企画と、過去の企画とどう違うのか?

なぜこの企画をやる意味があるのか? などを書いておくと、

説得材料となります。

 

この企画のなにが面白いのか?

それを打ち出すためには、

「企画の軸足の提示」が大切です。

 

あなたの企画書には、

「企画の軸足」がちゃんと書いてありますか?