#7 企画の「新しさ」を打ち出す
通らなかった企画書から 失敗のエッセンスを学び
「通る企画書に必要な要素」を学ぶ
もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ。
#7の題材は 「輝け!第1回 知ってるよ大賞!」 です。
この企画書はフジテレビ、TBSに出したものです。
なつかしい映像や、誰もが見た映像を
違う視点で楽しむことはできないか?
という考えから 思いついた企画です。
それでは、 この企画書がなぜダメなのか?
という視点で 紐解いていこうと思います。
まず1ページ目、
誰もが知っている映像が出そうな番組!
という番組のジャンルは伝わりますが、
「新しい感じ」がしません。
そのまま、2ページ目では
いきなり企画のやり方の説明に入ってしまっています。
さらには3ページ目。
「世代間ギャップのトークをする」という
さらに一歩先の話になってしまっていて、
初めて読む方にとっては、支離滅裂です。
なぜ、これがダメなのか?
前回(#6)でも書きましたが、
「企画の軸足」がしっかりしていないと、
このようになってしまいます。
まずはそこをしっかりと書く。
①この企画の軸足は
「誰もが見たことある、 “あ〜!知ってる知ってる!”となる映像」 を
楽しむことです。
それをしっかりと意識してもらう=書いておく。
それがあった上で、
②「その映像の新しい使い方です!」 という打ち出しをしないと
この企画の新しさが伝わりません。
つまり、2ページ目には ①+②が書いてあるべき。
読み手側に
「え、その新しさって具体的にはどんな感じ!?」と
思わせる作りになっていないと、
その先のページを読んでもらえません。
②の具体的な内容を3ページに書きます。
2ページ目に載せた映像他、
日本人なら誰もが「見たことある!」という映像が たくさんある!
それらは、何度見ても感動するし、なつかしく、引きが強い!
しかも幅広い層のユーザーが楽しめる!
だからこの映像を使わない手はない!
ただし、 そのまま並べるだけでは、
これまでの映像番組と変わらない。
(ここまでが、軸足の話です)
そこで! という流れで、この企画の新しさの提案につなげます。
ここまでのセットアップの必要性は、
前回の#6に詳しく書いてあります。
ここから新しさの説明へ展開します。
この企画の新しさは
「これらの懐かし映像」を、
「知ってる人が多い順番に並べること」。
それにより、
「日本人が一番“知ってる!” となる映像はどれ?」
という 新しい目線で楽しめる 企画となる!
というポイントです。
ここが、この企画のミソであり、
企画書で打ち出すべきポイント=「新しさ」です。
ここを、
わかりやすく、 ド派手に打ち出さなければ、
この企画書の意味がありません。
さらに
「日本人が一番“知ってる!”となる映像はどれ?」
という目線で見ていくという企画にすると、
「1番はどれかな!?」 と予想しながら見るという
「この企画ならではの楽しみ」が 産まれます。
そこも、わかりやすく、ド派手に打ち出す。
すると、この企画の新しさが際立ちます。
まとめます。
①企画の新しさを伝え切れているか?
わかりやすくするために、
②企画の軸足は書いてあるか?
企画書を書く時には、
是非この2点をチェックしてみてください。