もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ

流用すれば発想のヒントに?! 帰国子女でコネなしで業界に入り込み、20年間やってきた放送作家が分析した「採用されている企画」のポイント

#1 目線を考えて書くだけで、キャッチーな企画書に

通らなかった企画書から、 ダメな要素を学び、

「通る企画書の書き方」を探る

もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ。

 

#1は、企画書の目線を考えます。

題材は「ビジュアル系レシピ」。

これ(添付)はフジテレビの企画募集に出したものです。

 

スクリーンショット 2015-05-16 9.32.19.png

まずこの企画書の失敗をさらうと。。

パッと見、キャッチーでない。

 

静かなトーンの文字と レイアウトを使っているため、

とても硬い印象を受けます。

 

新しい企画がはじまる! というワクワク感が出ていません。

 

解決法としては、

企画の趣旨にあった色、 かつ目を引く色を使うこと。

 

料理企画ならば、 たとえば調理の火を連想させる赤。

あるいは、黄色や緑など、 食材やお料理の色。

 

そして、何より、 料理の企画だとわかるように

美味しそうな料理の写真を使うことが 大切です。

それもなるべく美味しそうな料理の画像を貼り付けるべき。

 

以上は、 企画を採用する側の人に、

「料理の企画だ!」と印象づけるために、

最低限必要なことです。

 

この企画書では、その最低限のことができていません。

その段階で、一つ不利なスタートをきってしまっています。

 

実はこれはとても重要なポイントです。

大前提として、 相手は企画書を「読んで」はくれません。

 

そんな馬鹿な!と思うかもしれませんが、 それは事実です。

毎日様々な書類に目を通す立場の人が、

なんだか良く分からない書類を熱心に読む理由はありません。

斜め読みです。

 

斜め読みならまだよくて、

タイトルと、 概要の一行目くらいを ササッと読む くらい

だと思っていてください。

 

ここが大切。

読んでくれない前提で、

「じゃあどうしたら  読ませることができるか?」

という発想に切り替えます。

 

そのヒントが 「目線の提示」です。

この企画書を、 何だと思ってみればよいのか?のガイド、

これを「目線」と言います。

 

まずは 料理の企画である(=目線)ことが パッと見でわかる

 

もう一つ絞ると 料理というジャンルの中でも、

作る企画なのか、 食べる企画なのか、 グルメレポートする企画なのか?

が直感的にわかる。

 

この「目線」を明確にすればするほど、

読み手にとっては受け入れやすく なります。

企画書が通らない1つの理由は、

「それがなんだかよくわらないこと」。

つまり、提案者であるあなたの 意図が伝わっていないだけです。

 

逆にいえば、 意図が伝わるようになれば

初めて「それを良くするためにどうすればよいか?」という

一緒に考えてくれるステージに登ることができます。

 

企画を どのようなものだと思って 見ればよいのか?

読む側の目線を考えて書くだけで、

企画書は驚くほどキャッチーになります。