もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ

流用すれば発想のヒントに?! 帰国子女でコネなしで業界に入り込み、20年間やってきた放送作家が分析した「採用されている企画」のポイント

#2 トリセツとプレゼンの大きな差を知っているか?

みなさん、こんにちは。

失敗した企画書から、 通る企画書の書き方を学ぶ

もっと若い時に知っていたかったバカ売れ企画のなぜ#2です。

 

かつて自分が書いて、通らなかった企画書を題材に、

修正すべきポイントを記していきます。

 

みなさんが同じ過ちをしないように、 参考になれば幸いです。

 

 

スクリーンショット 2015-05-14 10.42.29.png

 

今回の題材は「ジジ・トーク」。

名球会のおじいちゃんたちを題材にしたトーク企画です。

 

これは、クイズ「ヘキサゴン」で

羞恥心というユニットが 大ブレイクしていた時に考えた企画です。

 

この企画書も、 なにがダメだったのか?

という目線で厳しく見直していきたいと思います。

 

#1でも述べましたが、 まずパッと見、文章が多く、硬い印象

なにかのトリセツのようで、 全く読む気が起きません

 

強調したいワードのフォントを大きくするなど、 パンチを効かせるべきです。

 

イラストなどを多くするのも手です。

 

ともかくトリセツは絶対にNG。

 

トリセツではなく、 【プレゼンの順番】 になっていることがマストです。

つまり、企画書自体が、

「どんどん読んでしまう作り」になっていることがポイント。

 

「もっと次が知りたい!」 と思わせる作りを意識する必要があります。

 

この企画書では、その気持ちは起きません。

 

つまり、トリセツになっていて、 プレゼンになっていないのです。

 

企画意図の欄には、 いきなり番組のシステムが書いてあります。

 

しかし、 それが何の為のシステムなのか?が パッと見わかりにくい

 

この企画が生まれた会議では、

予想外の答えと、 脱線トークが生まれそうで面白そう!

という話になったのですが、 それがこの紙では伝わりません。

 

つまり読み手に伝わっていない。

これを共有したくて企画を作ります!

「その為のシステムがこれです」 という順番でなければ

読み手側が納得できないのに、

大前提となる 「ここが面白いから、 この企画を届けたい!」

という部分が 抜け落ちています。

 

これでは、企画の意図が伝わるはずがありません。

さらに、 この面白さを、 どんなターゲットに向けているのか?が不明です。

 

タイトルも含め、

どんなターゲットが、

どんな内容を楽しめば良いのか?が

直感的にわからないことが

プレゼンする際に、 決定的に不利な状況を生んでいます

 

当番組の狙いの欄で

「番組の背骨はただ一つ、 「できないことを、できない人がやる」と

書いてありますが、

紙面を通じてそのコンセプトが全く貫かれていません

 

これが、 この企画書を分かりにくくさせている 最大のネックです。

 

そこが売りならば、 タイトルも、 企画意図も、

同じコンセプトが感じられるように しつらえるべき です。

 

企画の意図を伝える。

@@になったら素敵だと思うので、 それを**な方法でやりませんか?

 

何枚使っても、 たとえ1枚きりの企画書でも、

伝えるべきはその1行のみ。

 

「明確にしたセールスポイントを背骨に、 文章も、企画書の展開も整える」 これが成されていない企画書は、

相手に意図が伝わりにくいので、 絶対にさけるべきです。

 

避け方としては 「何を伝えたいのか?を意識しながら書く」こと。

 

@@になったら素敵だと思うので、

それを**な方法でやりませんか? というのを絶対的な定規として、

それが分かりにくくなる文章や文言は バッサリ切る という勇気も必要です。

 

逆に、背骨がしっかりしていれば、判断基準も明確なので、

必要な文言と、邪魔な文言の見極めも楽チンです。